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腎・泌尿器系
2025/05/19

認知症を有する高齢女性の急性意識変容と尿量減少

#高齢者脱水、#認知症ケア、#腎機能低下などの視点から考える症例

患者情報

【慢性期】86歳女性。特別養護老人ホーム入居中。認知症(CDR 2)、高血圧症、2型糖尿病あり。
3日前から、食事摂取量低下(通常の約50%)、活気低下傾向あり。本日午前中より傾眠傾向強まり、声かけに対する反応遅延あり。発熱なし、咳嗽なし。
ケアスタッフより「なんとなくいつもと違う」と報告あり。担当医に連絡し、診察指示あり。
【既往歴】
認知症(5年前診断)、高血圧症(15年来)、2型糖尿病(12年来)、右大腿骨頸部骨折(3年前)
【常用薬】
アムロジピン5mg 1回/日
グリメピリド1mg 1回/日
ドネペジル5mg 1回/日
アセトアミノフェン400mg 頓用(週2-3回使用)
【BADL】
食事:一部介助
排泄:ポータブルトイレ使用(移動は介助要)
更衣:全介助
入浴:全介助
移動:車椅子使用(自走困難)
【コミュニケーション】
簡単な質問に対する応答可能だが、一貫性に欠けることあり。
本日は質問に対する返答少なく、うなずき程度の反応のみ。

現在の状況

バイタルサイン:

体温36.2℃
脈拍88回/分、整
血圧132/78mmHg
呼吸数20回/分
SpO2 96%(室内気)
意識レベルJCS 1〜2


症状・観察所見:

顔面蒼白感あり
口腔内乾燥あり
舌苔厚い
尿量減少(前日比約40%減)
尿色濃褐色
下腹部圧痛なし(触診時反応乏しい)
両下肢に軽度浮腫あり
3日間排便なし

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