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複合的症例
2025/05/23

日曜夜間に腹痛を訴える認知症高齢者への対応

#認知症看護 #老健夜勤 #緊急度判断 #高齢者腹痛 #医師不在時対応 #感染症スクリーニング #急性腹症 #介護施設看護などの視点から考える症例

患者情報

介護老人保健施設入所中の89歳女性。アルツハイマー型認知症(要介護4)、高血圧、骨粗鬆症の既往がある。日曜日21時頃、夜勤看護師が巡回時に発見した状況である。普段は車椅子移乗可能で食事摂取も良好であったが、夕食時より「お腹が痛い」と繰り返し訴えていた。しかし認知症のため訴えの一貫性に欠け、介護職員は「いつものこと」として様子観察としていた。21時の巡回時、ベッド上で膝を抱え込むような体位をとり、普段より呼吸が浅く速くなっている様子を看護師が発見した。体温測定を試みるが協力が得られず、非接触体温計で37.8℃を確認した。嘔吐はないが、水分摂取を拒否している。普段服用している降圧薬(アムロジピン)と骨粗鬆症薬(アレンドロン酸)は夕食後に確実に服用済みである。家族への連絡は翌朝を予定しているが、嘱託医は不在であり、緊急時の対応判断を看護師が行う必要がある状況である。

現在の状況

バイタルサイン:体温37.8℃(非接触)、脈拍98/分・やや不整、血圧測定困力得られず、呼吸数26/分・浅速
主観的症状:腹痛の訴え(一貫性なし)、水分摂取拒否
客観的所見:膝抱え込み体位、普段より活動性低下、表情苦悶様
認知症状:見当識障害あり、指示理解困難、協力動作困難
消化器症状:嘔吐なし、腹部の視診・触診は協力得られず実施困難
既往歴:認知症、高血圧、骨粗鬆症
服薬状況:夕食後薬(降圧薬、骨粗鬆症薬)服用済み
食事摂取:夕食摂取量普段の半量程度

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