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消化器系
2025/05/23

肺炎治療中に発症した急性腹痛と発熱を呈する心房細動既往の高齢男性

#急性腹症 #非閉塞性腸管虚血 #NOMI #薬剤熱 #セフトリアキソン副作用 #心房細動合併症 #夜間急変対応 #急性期病棟などの視点から考える症例

患者情報

72歳男性。肺炎の診断で4日前に入院、抗菌薬(セフトリアキソン2g/日)投与中。既往歴:陳旧性心筋梗塞(2年前、ステント留置済)、2型糖尿病(HbA1c 7.2%)、慢性心房細動、高血圧症。内服薬:アスピリン100mg 1×朝、カルベジロール10mg 2×朝夕、フロセミド20mg 1×朝、リナグリプチン5mg 1×朝、ワーファリン(PT-INR 2.1)。入院時の肺炎は改善傾向で、解熱後36.5℃前後で安定。ADLは見守り歩行、トイレ動作自立。酸素投与なし。入院前は自宅で妻と二人暮らし。息子が遠方在住。

現在の状況

23時頃、腹痛を訴え看護師コール。診察時、冷汗著明で表情苦悶様。腹部全体に圧痛あるが、特に下腹部正中に強い。反跳痛・筋性防御は明らかでない。腸蠕動音減弱。体温38.7℃、脈拍112回/分不整、血圧102/68mmHg、SpO2 94%(室内気)、呼吸数24回/分。6時間前から徐々に発熱、2時間前から腹痛出現。19時の夕食は全量摂取。排便は朝にあり普通便。尿量減少傾向。末梢冷感あり。両下腿に軽度浮腫を認める。12時間前に採血された検査では特記すべき異常なし(WBC 8,200/μL、CRP 0.8mg/dL)。

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